冷凍食品があれば毎日のおかずを手軽に用意することができます。
忙しいとき、作るのが面倒なとき、もう一品欲しいときなど、レンチンでOKなんてこんなに楽なことはありません。
でも、冷凍食品は体に悪いと言われることが多いでのですが。。。
それって本当のことでしょうか?
この記事では冷凍食品が体に悪いと言われる3つの理由について解説をしていきます。
普段利用していながらも不安に思っている方はぜひ最後までお読みください。
また、人気の冷凍食品を調べた結果や、上手に利用していくコツも併せてご紹介していますので参考としてください。
冷凍食品って体に悪いのでは?
答えはある意味正解ではありますが間違ってもいるようです。
冷凍食品は体に悪いと言われる3つの理由
冷凍食品はなぜ体に悪いと言われるのか。その理由は次の3つが原因となっています。
- 食品添加物が多く使われている
- 栄養が偏る
- 中国など外国産の食材が使われていて不安
ただ、中には誤解されていることもあるので今一度確認したほうが良いでしょう。
食品添加物が多く使われている
冷凍食品は食品添加物がたくさん使われていて体に悪いといったイメージを持たれている方も多いでしょう。
その危険性は以前から指摘されていますが、本来は食品の安全を守るために使用されているものです。
【食品に使われる添加物の例】
使用目的 | 種類 | |
保存期間を伸ばす(腐敗・酸化を防ぎ食中毒などを防止するため) | 保存料、殺菌剤、防腐剤、酸化防止剤など | |
風味を整える(おいしさを向上させるため) | 調味料、甘味料、香料など | |
見た目を良くする(色調をきれいにするため) | 着色料、漂白剤、発色剤など | |
栄養を加える(栄養を補強するため) | 栄養強化剤など(ビタミン、カルシウム) | |
加工に使われる(食品の製造、加工に必要となるもの) | 凝固剤、膨張剤など |
その種類や使用されている量は国の安全基準を満たしているので、私達の健康に大きな影響を及ぼす心配は無いはずです。
でも、長期間食べ続けることに抵抗を感じる方は多いんですよね。
じっさい保存料や甘味料や着色料など危険と言われている添加物もあるので気になるのも当然かも知れません。
ここでいくつか具体的な例をご紹介しておきましょう。
【危険な添加物の例】
添加物名称 | 使用目的 | リスク | 食品例 |
亜硝酸ナトリウム | 食肉・水産製品の赤い肉食を保つために使われる発色剤で保存料も兼ねる | アレルギー、発ガン性、うつ症状、頭痛、記憶障害など | 食肉加工品(ハム、ウインナー、ベーコン、サラミ)、魚肉ソーセージ、いくらなど |
アスパルテーム | 砂糖の代わりとして使われる低カロリーの合成甘味料 | 発ガン性、肝疾患、肝臓・腎臓への悪影響、うつ症状、記憶力低下、だるさ、頭痛など | ノンカロリー食品(ダイエット飲料、健康飲料、ゼリー、コーヒー)、ノンアルコールドリンク、ガム、アメ、アイスなど |
タール色素 | 食品を着色するために使われる石油からつくられている合成色素。青色、赤色、黄色、緑色の〇〇号など | 不妊症、発育不全、発がん性など | 菓子類(アメ、ゼリー、和菓子、菓子パン)、アイス類、ソーセージ、ジャムなど |
ソルビン酸、ソルビン酸K | 食品の細菌の増殖を抑えて腐敗を防ぐ保存料 | 免疫障害、成長不順、腎臓肥大など。亜硝酸と結合すると発ガン性のリスク | 魚肉の練り製品、クリーム類、食肉製品、漬物類、味噌、ケチャップ、乳酸飲料など |
これらは一部の専門家が問題視している例と言えますが、どちらにしても摂取してすぐに影響が出るわけではありません。
しかし、長年摂取し続けて蓄積した場合に何の影響も無いのかと言われれば絶対無いとは言い切れないでしょう。
ただ、冷凍食品に限らず加工食品には食品添加物が用いられていますし、食品添加物のおかげで私達の食生活が豊かになっているのは事実です。
確かに添加物は危険って思われていました。でもそれは過去のこと。
各社安全性を追求し開発を続けている現在では、必要以上に神経質にならなくても良いといった考えが一般的と言えるでしょう。
栄養が偏る
冷凍食品ばかり食べていると栄養が偏ると言われますが、それは事実です。
昔に比べかなり種類も増え味も研究されていますが、栄養バランスを考えるとかなり疑問を感じます。
思い浮かべて見てください。 唐揚げ・ハンバーグ・コロッケ・餃子・炒飯・パスタなどなど・・・揚げ物や炭水化物や肉類のオンパレード!
これでは栄養が偏ると言われても否定しようがないですね(汗)
私達は一日の食事の中でできるだけ多くの食材を摂り入れていくことが理想とされています。
ですので冷凍食品を利用する以外にも、野菜やフルーツなどを摂り入れバランスの良い食事を心がけましょう。
参考
主食、主菜、副菜、乳製品、果物など。どんな食材が必要かは農林水産省が提案している「食事バランスガイド」が参考になります。
そして、冷凍食品は総じて味付けが濃くなっています。
(お弁当のおかずを意識して作られているものが多いので味を濃くしているのだと思われます。)
カロリーや糖質や塩分の高いものが圧倒的に多いので、ダイエットを気にしている方や、生活習慣病を指摘されている方は特に注意しなくてはいけません。
ちなみに、一日の摂取量目安は、
<一日の摂取量 目標値>
カロリー・・・成人女性/1,400~2,000kcal、成人男性/2,200±200kcal
塩分・・・成人女性/6.5g未満、成人男性/7.5g未満
糖質・・・一日70~130g
一食あたりだと女性は500~600kcal・塩分2.2g・糖質30g、男性は700~800kcal・塩分2.5g・糖質30gくらいが摂取目標と言えますね。
冷凍食品はこれらの数値が高いものが多いです。ですので気にせず食べていると気がついたら一日の摂取量を軽くオーバーなんてことになるので注意しなければなりません。
中国など外国産の食材が多く不安
食材の産地がどこなのか気になる方も多いでしょう。とくに中国産には過敏に反応する方は多いです。
たしかに、中国産の食材は過去に色々な問題がありました。
例)
- 冷凍ほうれん草から有毒物質の「クロルピリホス」が検出される
- 冷凍うなぎから有毒物質の「マカライトグリーン」が検出される
- 冷凍餃子から有毒物質の「メタミドホス」が検出される
などなど。。。これだけいろいろ出てくると不安に思わないほうが不思議(汗)
ですがこれも過去のことと言えるかもしれません。
現在では諸外国に比べ中国のほうが違反が少なく安心とも言われています。
ポイント
厚生労働省が公表した「平成30年の輸入食品監視統計」によれば、検査件数に対する違反率は、米国 0.70%、タイ 0.44%、韓国 0.40%、フランス 0.27%、中国 0.23%
加えて言えば、国産と輸入食品の違反率も変わりません。
ポイント
東京都が公表した「平成29年度違反調査結果」によれば、国産食品の違反率は 0.05%、輸入食品の違反率も 0.05%であり、国産食品と比べて輸入食品の違反率が特に高いということはありません。
このように公的な資料では輸入食品が危険であるといったデータはありません。しっかり管理され安全性は確保されていると言って良さそうです。
私達が食べている冷凍食品の原材料のほとんどは外国産が使われています。
食品表示には全てを明記する義務が無いのでそれを私達は知ることができませんが、食品のリスクに関しては国産も外国産も違いは無いと言えるでしょう。
「中国産は危ない!」「輸入品は農薬が入ってて危険!」などとよく聞きますが、国産なら安心できるのか?
それよりも手軽な価格で利用できるメリットのほうが大きい場合もあります。
【結果、冷凍食品が体に悪いと言われる3つの理由は本当?】
食品添加物に対しては必要以上神経質にならなくてよい
冷凍食品ばかり食べていると栄養が偏る
食材のリスクに関しては国産も外国産も違いは無い
ニチレイ・マルハニチロの人気商品を検証
ここでは実際に幾つかの冷凍食品を検証していきたいと思います。
冷食トップのニチレイとマルハニチロの人気商品4品の、食品添加物・栄養バランス・原材料の産地はどうなっているのでしょうか?
本格炒め炒飯(ニチレイ)
ニチレイの冷食で売上1位の人気商品。
美味しくてボリュームもあるパラパラ炒飯。隠し味に焼豚の煮汁が使われていてコクがあります。450gも入って約322円とリーズナブルなのも人気がある理由です。
食品添加物に関しては、記載されている9種類はどれも安全度の高いものが使用されているので心配なさそうです。
栄養バランスに関しては、食材はチャーハンなのでほぼ米。三大栄養素(炭水化物、たんぱく質、脂質)は摂れますが、ビタミン・ミネラルなどの栄養は他のおかずでカバーしなくちゃですね。
200g(茶碗大盛り)くらいで約430kcal、糖質は約50g、塩分は約2.0gと、カロリー・糖質・塩分もやや高めとなっています。
原材料の産地に関しては、表記があるのは米(北海道)のみです。他は主に外国産となるでしょう。
特から(ニチレイ)
ニチレイの冷食で売上2位の人気商品。
カラッとした食感、スパイシーで濃い味、10個で約450円とお買得の商品です。
食品添加物に関しては、記載されている9種類はどれも安全度の高いものが使用されているので心配なさそうです。
栄養バランスに関しては、鶏のもも肉が使われているのでたんぱく質や脂質が摂れますが、油で揚げているのでカロリーは高め。
4個で約350kcalありますし、糖質も約25g、塩分にいたっては約3.5gと高い数値になっています。
原材料の産地に関しては、鶏肉の産地の表記は無いので外国産であると思われます。と言うか、タイ工場で作っていますと書いてありました。。。
五目シュウマイ香りと旨み(マルハニチロ)
マルハニチロの冷食で売上5位と人気。
うま味のある肉はプリッとしていて食感が良い 12個入で約398円 マルハニチロの看板商品であります。
食品添加物に関しては、記載されている10種類はどれも安全度の高いものが使用されているので心配なさそうです。
栄養バランスに関しては、豚肉、鶏肉が使われているので、たんぱく質・脂質・ビタミンB1などが摂取できます。
カロリーも4個で約100kcalと低く、糖質も約12g・塩分も約1.2gと低めですね。
原材料の産地に関しては、豚肉はカナダ産と国産、鶏肉や野菜は明記されていないので外国産となるでしょう。
横浜あんかけラーメン(マルハニチロ)
マルハニチロの冷食で売上2位と人気。
食品添加物に関しては、記載されている10種類はどれも安全度の高いものが使用されているので心配なさそうです。
栄養バランスに関しては、野菜が色々使われているのは良いのですが、糖質や塩分がめっちゃ高いです。一人前で443kcal・糖質は約70g・塩分は約7.5g。
原材料の産地に関しては、麺に使われている小麦粉は国内産、他は明記されていないので外国産となるでしょう。
冷凍食品を上手に利用するコツ
冷凍食品は手軽にチンして食べられますし長期間保存できるのが魅力です。
しかし、上手に利用するコツは”これだけに頼らない”と言うこと。
冷食だけでは栄養が偏りがちとなるので、数品あるおかずのうちの1品として利用しましょう。
その時は冷凍野菜を利用するのも1つの方法。簡単に食べれて長期保存もできます。
あとは市販の冷凍食品はやめて宅配の冷凍弁当を利用するのも1つの方法です。
どんなものがあるのか簡単にご紹介しておきますね。
「冷凍野菜」:栄養バランスを考えて野菜をプラス
セブンイレブンの冷凍カット野菜はおすすめです。
下処理済み・カット済みなのでそのまますぐに使えますし、スーパーで買う野菜とほとんど変わらない手頃な価格。
急速冷凍しているので栄養価はほぼそのままです。
近くのお店で買えるのも良いですね。
ブロッコリー(140g/税込162円)
セブンイレブンの冷凍ブロッコリー。
使いやすいサイズにカットして急速凍結されています。
レンジやボイルで2~3分も温めればOKで、冷凍だけど食感はかなり良いです。
生野菜で買うと保存期間も短いですしカットする手間もかかりますが、これならいつでも簡単に食べられます。
ほうれん草(150g/税込108円)
セブンイレブンの冷凍ほうれん草。
使いやすいサイズにカットされ急速凍結されています。
湯通しされていますが食べるときは加熱してください。
冷凍なので腐らせる心配も無く、使いたい時にいつでも使えるので重宝します。
「冷凍弁当」:バランスの良い食事を冷凍保存
宅配の冷凍弁当を利用している方も増えています。
栄養のあるバランスのとれたメニューは管理栄養士が考えているので食事制限が必要な方でも安心。
冷凍庫にストックしておけばいつでもすぐに食べられるのも良いですね。
普通に4、5品のおかずを作るのって大変。何を作ろうか考えなくても済むので忙しい方にはとくにオススメです。
nosh(ナッシュ)
これまでの宅配弁当には無いお洒落な料理。
全てのメニューが低糖質・低塩分でスイーツも数多く揃えています。
美味しくてボリュームがあって栄養バランスも考えられていて、総合力トップの宅配弁当と言って良いでしょう。
⇒ ナッシュの口コミや評判って本当?利用者の私が徹底レビューでガチ評価!
食のそよ風
こちらのプチデリカはおそらく業界最安値。出汁もしっかりしていて美味しい。
ただ、安くて美味しくて栄養バランスも考えられているのですが、量が少ないのがネック。。。
とにかく安く済ませたいといった方にはおすすめです。
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まとめ 冷凍食品は危険ではないが栄養面で心配
ここまでお伝えしてきたように、冷凍食品における添加物への不安はそれほど気にする事では無いと思われますし、食材の安全性に関しても同様です。
しかし、栄養面において食材の種類が少ないことや、カロリー・糖質・塩分が高いといった成分に対しては心配な所がありますね。。。
それならけっきょく自炊をすれば? ってことになりますが、できないからこそ悩んでいるのでしょう。
ただ、これらの問題を解決できる冷凍食品もあります。
最近は冷凍されたカット野菜やフルーツもあるので”生”が用意できない場合はこれらを利用するのも良いかもしれません。
急速冷凍されているので栄養価もほとんど変わりません。
あと冷凍弁当もおすすめですね。主菜、副菜など数品がバランス良く作られているのでこれ1つあれば安心です。
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あなたの健康、家族の健康を考えたら、なるべく市販の冷食のみは避けたほうが良いですね。